店頭で商品を手に取るまでの一連の流れには、視線を引き寄せ、足を止めさせる"仕掛け"があります。売り場に設置された什器は、商品陳列の目的ではなく、購買者と商品の出会いを演出するディスプレイツールです。印刷やPOPの工夫、形状のバリエーションなど、オリジナルの要素を取り入れた什器は、商品の特徴やコンセプトを伝えると同時に、他社製品と差別化する役割を担います。本記事でが印象に残る売り場作りに欠かせない、おしゃれな什器の特徴と製作時に注意すべき点を紹介します。
おしゃれなダンボール・紙製什器を活用するメリット
ECでの商品購入の利便性が高まる一方で、実店舗での買い物は、視覚・触覚・空間全体を通じて商品に出会える「五感での購買体験」となります。デザイン性の高い什器は、色彩・形状・素材感など視覚的要素の工夫によって購買者の視線を引きつけ、店舗内の導線の中に足を止めさせるきっかけとなりえます。
什器が目に入った時に、「思わず近づきたくなる」、「商品を手にとりたくなる」などの購買に繋がる動線の一部として有効に機能する可能性を持っています。その中でも、ダンボール・紙素材は造形の自由度が高く、曲面構造や厚さの異なる紙の重なりによって奥行き感のある演出も可能です。また、表面加工や特殊紙を使用した質感表現によって紙とは思えない高級感を演出することも可能になります。
「おしゃれなデザイン」という評価は主観に左右される側面がありますが、販促什器として優れたデザインは、素材や形状の選定により、購買体験を豊かにし、商品の魅力や背景について、購買者自信の知識や認識に新たな発見をもたらすきっかけとなるでしょう。
デザイン性の高いダンボール・紙製什器の特徴
デザイン性に優れたダンボール・紙製什器は、売り場において視認性を高め、購買意欲を引き出す効果的なツールです。商品が並ぶ空間の中で、パッと目を引く什器の存在は、それ自体が"視覚的な販促”の役割を果たします。印刷面や形状の工夫だけではなく、アイキャッチとなるPOPの設置など、デザインの工夫次第で買い物中の消費者の足を止め、商品の関心を高めることが可能です。
特に、紙やダンボール素材は自由度が高く、曲線的なシルエットや立体感のある構造も比較的容易に再現できます。さらに、アルミ蒸着紙やエンボス加工などの特殊紙を用いれば、素材感による高級感やオリジナリティを加えることもでき、視認性に加えて"印象に残る”デザインを実現できます。
こうした工夫により、什器は単なる陳列台ではなく、商品の魅力を伝える"コミュニケーションツール”となります。限られたスペースで最大限のインパクトを与え、売上につながるためには、素材選びとデザイン性を両立させた什器の活用は非常に効果的です。
ダンボール・紙製什器のデザインを考案する際の注意点
ダンボール・紙製什器をデザインする場面では、実用性や運用面で無理が生じないよう、デザインの段階でその可能性を見極めることが重要です。デザイン性と実用性のバランスの良さが什器としての完成度を高める上で欠かせません。以下の点に注意することで、より効果的なデザイン設計が実現できます。
構造強度への配慮
複雑な形状や大胆なデザインを優先すると、十分な耐荷重を確保できなかったり、安全性が損なわれたりする恐れがあります。紙やダンボールの特性を理解し、見た目と安全面の両立を目指すことが重要です。
利便性の確保
パーツ数やPOPの種類が多くなったり、サイズが売り場に合わなかったりすると、組み立てや設置に手間がかかり、現場での取り扱いに支障をが出てしまいます。できるだけ構造を簡素化し、使いやすさにも配慮する必要があります。
売り場や商品イメージとの調和
什器は商品を魅力的に見せるためのものであり、ターゲットやブランドイメージとマッチしていることが求められます。購買層の好みや売り場の雰囲気と合わないデザインはかえって商品価値を下げることにもつながります。
什器のデザインは商品・売り場・消費者を結びつけるための"仕掛け”です。機能性とビジュアルのバランスをとりながらデザイン設計することで什器の効果を最大限に引き出すことができます。
デザイン性の高いダンボール・紙製什器を活用するなら

デザイン性の高い什器は、商品と消費者をつなぐコミュニケーションツールとして、販促什器において重要な役割を果たします。PASSOTのオリジナル什器「2BYO」は、高い汎用性とカスタマイズ性を備え、売り場の表現力を引き上げるアイテムとして多くの現場で活用されてきました。中でも大きな特徴は、差し込み式POPを自由に取り付けられる構造にあります。
また、カットアウト加工や、正方形・三角形・オーバル型などの多様な形状展開により、様々なブランドに対応可能です。さらに、ワンタッチで組み立てができる設計により、デザイン性だけではなく、店頭での"使い勝手”への配慮もされている事が2BYOの魅力です。デザインと利便性を両立した什器をお探しの方に、ぜひ一度お試しいただきたいツールです。
ご興味のある方は、下記よりお気軽にお問い合せください。
ダンボール・紙製什器のデザインは重要
今回は、デザイン性の高い什器の特徴や、活用するメリット、デザインを考案する際の注意点などを解説しました。
デザイン性の高いダンボール・紙製什器は、店頭における視認性を高め、商品と消費者を繋ぐコミュニケーションツールとして機能します。形状や印刷、表面加工、POPの有無などをオリジナルで設計できるため、ブランドの世界観を売り場に落とし込むことができ、実店舗での購買体験をより豊かにします。販売員が常駐していない売り場でも、商品の魅力や特徴を視覚的に伝え、購買を後押しする役割を担うことが可能です。
一方で、デザイン性を優先するあまり、実際の運用面に負担がかかってしまう場合もあります。什器は店頭で使われるツールであることを踏まえ、安全性はもちろん売り場のニーズに対応できる柔軟性とスムーズな運用が可能な設計が求められることが多いです。見た目のよさと使いやすさの両立を意識することで、什器はより効果的に機能します。
什器のデザイン、設計を検討される際は、本記事の内容を参考にしてください。