紙製什器という言葉を聞いたことがありますか?販促業界に携わっていない方には、あまり馴染みのない言葉かもしれません。紙製と聞くと、『耐久性や実用性は大丈夫なの?』と疑問に感じる方もいるでしょう。この記事では、紙製什器とは何かを分かりやすく解説するとともに、そのメリットや注意すべきポイント、さらに製作時に押さえておきたいポイントをご紹介します。
紙製什器とは?
紙製什器とは、紙や段ボール製の什器を指し、単に商品を陳列するだけでなく、お客様の足を止め、商品に興味を持ってもらうきっかけを生み出す重要な販促ツールです。普段あまり意識しない方でも、スーパーやドラッグストア、コスメショップなど、さまざまな店舗で目にしたことがあるかもしれません。
紙製什器にはさまざまな種類があり、アピールしたい商材や売り場の課題に応じて適切なタイプを選ぶことでより高い効果を発揮します。
紙製什器の種類
紙製什器には、用途や目的に応じてさまざまな形状があります。ここでは代表的な3種類をご紹介します。

1:カウンター什器
店舗の棚やレジ横など、目につきやすい場所に置かれることが多い定番の什器です。限られたスペースで商品を効率的に陳列できるだけでなく、デザインを生かして製品の特徴やメッセージを効果的に伝えることで、購買者の興味をひく役割を果たします。また、幅や高さを商品に合わせて調整しやすい点に加え、POPと組み合わせることで販促効果を高められる汎用性の高さも魅力です。
2:ハンガー什器
壁面やラックに吊り下げて使用するタイプの什器です。省スペースで商品をアピールできるため、狭い売り場や目線の高さで訴求したい場合に最適です。また、関連商品を別カテゴリーの棚と並列させたい時にも使用されます(例:お酒の棚におつまみを並べるなど)。売り場での動線を工夫しながら使えるのが特徴です。
3:フロア什器
床に直接設置するタイプの什器で、特にスペースが広い売り場で活用されます。棚がない場所でも商品を陳列できるため、売り場のスペースを有効活用できるのがメリットです。また、重い商品にも耐えられる頑丈な構造をしており、大きなサイズ感が視認性を高め、購買者の関心を引きやすいのも特徴です。
紙製什器のメリット・デメリット
紙製什器の主なメリット・デメリットを解説します。
メリット
1:コスト面とリサイクル性
紙は比較的安価な材料であり、価格を抑えた販促什器の製作に適しています。また、紙や段ボールで作られているため、リサイクルが可能でエコロジーの観点でも優れています。廃棄時には簡単に分別できるため、持続可能な社会に貢献します。ただし、加工方法によってはリサイクルが難しくなる場合があります。
2:デザインや形状の自由度
紙の特性を活かした設計により、「折る」「曲げる」「丸める」など、多様な加工を用いたバリエーション豊かなデザインが可能です。また、アルミ箔やフィルムを貼った加工紙を使用することで、紙とは思えない質感や独自性のある表現を実現できます。柔軟な設計と加工技術によって、さまざまな用途やニーズに対応できる点が大きな強みです。
3:軽量で取り扱いが簡単
紙は木材や金属と比べて軽量であり、設置や移動が簡単なため、短期間のイベントや特設売り場を展開する際に選ばれています。また、軽量なため輸送時のコストや作業員の負担を削減できます。
デメリット
1:耐久性や耐水性が弱い
紙は強い衝撃に弱く、人通りや荷物の出し入れが多い場所でぶつかってしまったり、乱暴に扱ってしまうと壊れてしまいます。また、紙は水や湿気に弱く天候に左右される屋外での使用や、冷蔵ケースの冷気が当たる場所の近くなどの過酷な条件には適しません。
2:高級感に欠ける
紙はカジュアルな印象を与えやすいため、高級感や重厚感を必要とする場面には適しません。高級ブランドやフォーマルな場ではコストが高くても他素材の什器が選ばれています。
紙製什器を製作する際のポイント
オリジナルの紙製什器を製作する際のポイントは、以下の点を整理することです。

・展開サイズ
・試用期間
・陳列する商品の重さや量
・設置する目的や設置場所の環境
特に、試用期間や陳列する商品の重さ、設置場所の環境によっては、紙製什器が適さない場合もあります。そのため、紙製什器が適切な選択かを検討し、効果的なツールを選ぶことが重要です。また、目的に合った適切な構造設計をすることで安心して什器を使用いただくことができます。
紙製什器の製作そのものが目的にならないよう注意することが大切です。「なぜその什器が必要なのか」「どのような成果を上げたいのか」のような本来の目的を明確にし、検証して最適なツールを製作することが成果に繋がるのです。
紙製什器を製作するなら
紙製什器の製作を検討されている場合にはぜひ、当社PASSOTにご相談ください。
PASSOTの紙製什器は耐荷重に優れており、特に「CLAP」や「SIDEJACK」は飲料メーカー、食品メーカー、日用品メーカーのお客様に多数ご採用いただいています。
これまで培った実績とノウハウを活かし、お客様のご要望にできる限りお答えできるように努めてまいります。紙製什器の製作をご検討中の方や興味をお持ちの方はぜひ下記お問い合わせページよりご連絡ください。
紙製什器を活用してみては
紙製什器とは、紙や段ボールを使用した什器で商品を陳列し購買意欲を高めるための効果的な販促ツールです。アピールしたい商品や売り場の課題に合わせて適切なタイプを選ぶことで、より高い効果を発揮します。紙製什器は製造コストが抑えられる点、デザインの自由度が高い点、軽量で取り扱いが簡単な点など、多くの優れた特徴を持っています。
しかし一方で、耐水性や耐久性、高級感の演出といった面ではスチールやアクリル十雨期に劣る場合もあるため、使用環境や目的に応じた選択が求められます。オリジナルの紙製什器を製作する際は、展開する売り場の環境や陳列する商品の特徴を整理し「どのような成果を上げたいのか」という目的を明確にすることが重要です。適切な設計とツールの選択によって効果的な販促活動が実現します。
今回は、紙製什器のメリットや注意点を踏まえ、その活用方法について解説しました。紙製什器の導入をご検討の際は、ぜひこの記事を参考にしてください。