基礎知識

お菓子向けの販促陳列什器の種類・特徴やおすすめ製品を紹介

お菓子類は軽量で商品の破損の可能性が少なく、パッケージが逆さまになっても商品自体に問題が発生することがあまりない商品カテゴリーです。陳列方法の自由度が高く、投げ込み陳列なども可能です。また、季節限定商品や話題性のあるデザインが多く、ディスプレイの工夫によって売り場全体の印象を変えることも可能で、商品の魅力を引き立てることができます。

今回は、お菓子売り場向けの販促什器の役割や、種類別の特徴、製作する際のポイントなどを解説します。

お菓子用販促陳列什器の役割

お菓子用の販促什器は、商品の視認性を高め、購入意欲を高めるために欠かせない役割を担っています。菓子類はカラフルなパッケージのものが多く、外装もボックスタイプか袋タイプかなどサイズや形状が多様であるため、ディスプレイの工夫次第で売り場全体の印象が大きく変化します。

紙やダンボールを素材とした販促什器は、構造の自由度が高く、売り場や商品に合わせた柔軟な設計が可能です。通路幅や棚周りの動線に合わせた配置もしやすく、限られたスペースでも効果的な展開が可能です。売り場のスペースを有効に活用し、顧客の行動に合わせた設計を行うことで、売り上げ向上を支える存在となります。

お菓子向け販促陳列什器の種類・特徴

お菓子は軽量で、壊れにくい商品カテゴリーであるため、多様な陳列方法に対応しやすい特徴があります。味の種類やシリーズ展開も幅広く、商品ごとに異なる魅力を引き出すディスプレイが求められます。
そのため、どの什器を選ぶかによって売り場全体の印象や商品購入までの動線が大きく変化します。紙素材の什器は印刷加工で世界観を表現しやすく、短期間のキャンペーンや季節限定の展開にも活用しやすい特徴があります。
また、軽量で扱いやすく設置しやすいため、店舗スタッフの作業負担を抑えながら売り場作りを進められます。次の項目では、お菓子の販促に適した代表的な什器の種類と特徴を紹介します。

ハンガー什器

ハンガー什器は、商品を陳列するための十分なフロアスペースや棚がなくても、レジ横のサイドネットやゴンドラに吊るして使用できるため、さまざまな規模の店舗で活用しやすい特徴があります。特に、小袋タイプのスナックやグミ、キャンディなどの軽量なお菓子と相性が良く、カテゴリー全体をコンパクトにまとめやすい点も魅力です。
また、紙製のハンガー什器であれば印刷によってデザインを幅広く調整でき、おしゃれな見せ方にも繋げられます。省スペースでも展開しやすい利点を活かし、売り場の空きスペースを有効に活用した陳列が可能になります。

カウンター什器

カウンター什器は、卓上や棚の中など限られたスペースに設置できる小型の陳列什器です。菓子類や飲料の一部には、輸送に使用するダンボールを開封するとそのままカウンター什器として使えるタイプもあります。それは「シェルフレディパッケージ(SRP)」と呼ばれ、売り場での展開が容易というメリットがあります。
しかし、ミシン目に沿って破った部分が目立つと見栄えが損なわれ、商品の印象に影響することもあります。また、輸送中にミシン目が破れたり、箱が変形すると陳列に支障が出るため、輸送テストなどで耐久性を慎重に検証する必要があります。短期間のキャンペーンや回転率の高い売り場では活用しやすい什器です。

フロア什器・ジャンブル什器

フロア什器やジャンブル什器は、床置きで使用する大型の陳列什器で、多くの商品を一度に展示できる点が特徴です。棚のない場所にも独立して設置できるため、店舗の中心や通路沿いなど目に入りやすいスペースで効果的に活用できます。
お菓子はパッケージを逆さまにしても品質に影響がでないことが多いため、ジャンブル什器を活用した投げ込み陳列も行いやすく、見た目のボリューム感やお得感を演出できます。また、質量のあるキャンペーンや新商品の訴求など、売り場全体の活気作りにも役立つ什器です。

お菓子の販促陳列什器を製作する際のポイント

お菓子類の陳列什器を製作する際には、商品特性と売り場環境の両立を意識することが求められます。商品を購入する年齢層が広く、特に子供が触れても安心できる構造を意識した設計が必要になります。例えば、什器の角を落として丸みをつけたり、端の部分を折り返してエッジが肌に触れても安全な作りにしたりといった工夫が挙げられます。
また、売り場の棚や通路幅に合わせた配置のしやすさも、快適な買い物動線につながります。ここでは、什器製作の際に押さえておきたいポイントについて詳しく解説します。

種類

什器には前述したハンガー什器やカウンター什器、フロア什器などさまざまな種類があります。商品や設置場所に合わせて適したタイプを選ぶことで、魅力を十分に引き出しやすくなります。特に紙素材を活かした軽量タイプは扱いやすく、短期間のキャンペーンや限定企画にも柔軟に対応できます。また、印刷加工でデザイン表現の幅を持たせられるため、商品シリーズごとの統一感を出しやすい点もメリットです。用途に合わせて種類を選ぶことで、売り場全体の印象も自然に整っていきます。

サイズ

サイズ設計は、陳列量やスペースに直結するため、売り場作りの重要な要素になります。大型のフロア什器は遠くからでも認識されやすく、イベント・キャンペーンや新商品の訴求に向いています。一方、小型のカウンター什器はレジ横や棚の一角など、限られたスペースでも使いやすい点が特徴です。
組み立て後の取り回しのしやすさ、使用後の処分のしやすさなどを考慮すると、スタッフの負担軽減にもつながります。売り場の動線や陳列量を踏まえて最適なサイズを選ぶことが、効率的な什器運用につながります。

デザイン

お菓子の魅力や季節感を伝えるためには、視覚的なデザインの工夫が欠かせません。キャラクターやシーズンイベントのモチーフを活用することで、売り場に賑わいが生まれ、自然と視線を集めるディスプレイになります。
例えば、ハロウィンやバレンタインなどを連想させるモチーフ(お化けやハート)や色(オレンジや赤)などでデザインされた販促物を使用することで、商品の魅力をより効果的に引き立てることが可能です。

機能性・耐久性

菓子類は軽量な商品が多いものの、陳列した際の安定性や什器自体の耐久性は非常に重要です。紙やダンボール素材を使用する場合は、強度を保つための補強設計や、湿気による変形を防ぐための加工が必要になることもあります。
また、複数の種類やフレーバーを比較しやすいように棚段や仕切りを配置することで、選びやすい売り場を作ることができます。日々の補充作業や移動のしやすさも含めて機能性を高めることで、店舗スタッフの運用負荷も軽減されます。設計段階で実際の利用シーンを想定することが重要です。

コスト・費用

什器を使用する期間や展示規模に応じて、適切なコストバランスを意識することも重要です。紙製什器は比較的低コストでありながら、デザイン性が高く、季節やキャンペーンに合わせて気軽に作り替えられる点が魅力です。
一方、長期的に使用する予定がある場合は、アクリルやスチール製の什器を早めに導入することで耐久性やメンテナンス性の面でメリットがあります。それぞれの素材には特徴があるため、用途や使用期間を踏まえた選択が合理的です。コストだけでなく、運用面や廃棄面も含めて総合的に検討することが大切です。

【オリジナル製作可】おすすめの販促陳列什器

PASSOTのオリジナル商材である2BYOは、陳列什器としても活用できます。折りたたみ式のフックを取り付ければ、グミなどの小袋タイプのお菓子をかけて陳列できるフロア什器として使えます。表裏で展開ができるため、複数のバリエーションを1台で2通りの展開をすることも可能です。
※荷重が片面に偏ると安定性が低下するため、表裏で同数の商品を陳列するのを推奨しています。下部には棚を設けて、ストックを置くことも可能です。省スペースの縦の空間を有効に活用することができます。

お菓子の販促陳列什器を製作するなら

お菓子の販促什器は、商品の魅力を引き立てるディスプレイとして、売り場作りの中で大きな役割を果たします。紙やダンボールを素材とした什器は、印刷や形状の工夫によって多彩なデザイン表現が可能で、短期キャンペーンから長期設置まで幅広く活用できます。棚やフロア、レジ周りなど、設置場所に合わせたサイズや設計をすることで、商品の見せ方に変化をつけることもできます。
おしゃれな見た目と扱いやすさの両立を意識した什器の製作は、販売促進を支える重要な要素となります。陳列什器を通じて、商品の魅力を伝え、売り場全体に統一感と活気を生み出す工夫が求められます。

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